NO DELICACY, NO LIFE!

はね男

これは某ファーストリティーングに勤める僕の友人の話

彼は現在海外赴任中

既に10年以上、台湾、香港で働いてい中国語はペラペラである

そして気前もいい

友人3人で台湾にいる彼の元に遊びに行った時

「金ならある」

と豪語して殆どの会計を済ましてくれた

しかし、彼は現在40歳を超えても独身である

結婚をしているか、していないかでその人となりを論ずることはナンセンスであることはもちろん承知している

しかし、彼には結婚願望がある

あえて独身生活を謳歌している訳ではない

結婚をしたいのにできていない

だから、彼は40を超えても独身であるという言い方をさせてもらう

バリバリ働いて、収入もあり、気前もいい

そんな彼がどうして結婚できないか

答えは簡単である

デリカシーがないからである

彼という人間を表すのにぴったりのエピソードがある

彼が一時帰国し、2人で西荻窪の焼き鳥屋で飲んでいた時の話

屋台のような雰囲気で、カウンターだけの煙モクモクタイプの良いお店であった

二人で思い出話等をしていると、隣の席で一人で飲んでいた女性(60代ぐらい?)が話かけてきた

60代と言っても流石は東京である。綺麗にお化粧をして、オシャレである

その女性はどうやら常連さんらしく、自分の食べているおつまみをオススメだと言ってお裾分けしてくれた

お裾分けを頂いて、お礼を言った後、彼の口から信じられない言葉が発せられた

「おばぁちゃんはこの近くに住んでるの?」

僕は凍りついた

その後も彼は止まらない

「あ、これもおいしい。おばぁちゃんも食べる?」

「でも、良いねぇ。おばぁちゃんになっても、こうやって一人で飲めるのって」

等、完全におばぁちゃん扱いをするのである

それまで楽しく飲んでいたであろう女性はすっかりと元気をなくし、最初に見た時よりも老けこんで、本当のおばぁちゃんのようになってしまった

もちろんお酒がすすむわけなく、その女性はすぐに帰っていた

そんなことに気づく彼ではなく、会計を済まして帰っていく女性の後ろ姿を見送った後

「もう、寝る時間かな」

と言い出す始末である

こういう所である

デリカシーがなさすぎるのである

ここは、絶対に「お姉さん」一択である

その後、定番の「いくつに見える?」の不毛なクイズが始まり

「え〜?女性大生?」ギャハハーと笑い合う→酒がすすむ→焼き鳥屋にお金が落ちる→売り上げがよくて店長の機嫌がよくなる→愛する妻にプレゼントを買うetc…とゆうように経済が回っていくのである

彼のデリカシーのなさは、己の結婚を阻んでいるだけでなく日本経済の発展に対しても歯止めをかけているのである

NO DELICACY, NO LIFE!である

コメント

タイトルとURLをコピーしました