地獄のクリスマス

はね男

僕が小学校1年生ぐらいの話

我が家のクリスマスの定番メニューは

24日のイブの夜には骨つきチキン
25日のクリスマスは餃子である

母ちゃんの作る餃子が家族全員大好きなので「なんでクリスマスに餃子やねん」とはならない

昼間から超絶ハッピーなトランス状態である

そんな幸せムード漂う我が家を天国から地獄に突き落とすような事件が起こった

台所には僕と兄(小3)と母の3人

僕たち兄弟は夜の大宴会に向けて餃子作りを手伝っていた

まだ小さな僕が握る餃子は、いびつな形をしていたが、それを見て「上手に出来たね」と褒めてくれる優しい母

和やかな雰囲気が漂う台所
幸せな時間である

しかし、そんな和やかな雰囲気を兄が一変させたのである

きっかけは母の一言から始まった
「あ、お母さん、トイレ行きたいわ」

餃子を包んでいる途中で手に小麦粉がついているので少し面倒臭さそうに母は言った

その言葉を聞いた兄がこう言った

「おまた貸してくれたら代わりに行ってあげるでぇ〜」
※ブログではおまたにしているが実際は関西風で直接的な表現をしていた

「どこでそんな言葉覚えてきたんじゃ〜!!」

その言葉と共に兄は壁に叩きつけられていた

あまりの出来事に、当事者の兄よりも泣きじゃくる僕
少し時間差で兄も号泣しはじめた

壁には兄が握っていた餃子も叩きつけられていた。。

僕はクリスマスになると毎年壁に叩きつけられた餃子と、ちょっとだけすけべな顔で
「おまた貸してくれたら代わりに行ってあげるでぇ〜」
と言っていた兄の顔を思い出す
そしてこの話を毎年妻に聞いてもらう

こんな惨劇があったクリスマスではあったがやはり母の作る餃子は最高に美味しくて、家族全員で餃子を沢山食べて、やはり超絶ハッピーだったのである

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