夫がアンガーマネジメントのブログを書いていたが、妻である私も割とキレ体質である。
夫婦揃って穏やかな時は穏やかだし、一見温和に見られがちのだが、2人ともスイッチが入るとなかなかである。
とくに私は耐えがたき理不尽を感じると突発的にキレてしまう。さらにその事象を根に持つ。根に持ち続ける。これまでキレた思い出は走馬燈にも出てくると思う。
まだ3、4歳の頃、近所の同じ年頃の子どもと砂遊びをしたことがあった。シャベルやブルドーザーのおもちゃなどを持ってきて砂場で遊んでいた。するとその相手の子が「そのおもちゃ貸して」と言ってきたので、「いいよ」と渡した。しばらくすると「それも貸して」と言われ残りのおもちゃも渡した。砂山を前に手持ち無沙汰になってしまったので、「じゃあ○○くんのコレ貸して」と言ったら「ダメ!」との返答。『ほう』。「じゃあこっち貸して」「イヤ!」
『ブチッ』
耐え難き理不尽を感じた私は無言で貸していたおもちゃを取り上げ、砂場を後にした。
母曰く、めちゃめちゃプンプンしながら「二度とあの子と遊ばない!」と帰ってきたそうだ。
3、4歳の記憶なのに鮮明に覚えている。何ならまた腹が立ってきた。『貸してほしいおもちゃ、今お前使ってないやろがい!!』ってなってブチギレた記憶がある。本当にその子とはその後遊んでいない。
小5の時もキレた。学年集会で5年生全員が講堂に集まった際、私は友達数名とおしゃべりをしていた。すると学年主任の先生から「コラ!お前うるさいぞ!」と私だけ名指しで怒られた。集会が始まる直前にしゃべっているのだから注意されるのは仕方がないし、自分が悪いのだが、おしゃべりは1人じゃできない。数名でしゃべっていたのに私だけ怒られた。
さらに、「やる気がないヤツは出て行け!」と言われたのだ。
『ブチッ』
え?自分が悪いのにそこでキレるの?と驚いた人に追加で説明したい。
その2週間くらい前に同じように学年集会で「出て行け!」と注意された男子生徒が泣きながら「ごめんなさい…」と謝罪したことがあったのだ。きっと学年主任はその展開を期待していた。期待されると裏切りたくなるのが人の常である。私は体育座りの姿勢から立ち上がり、学年主任を睨みつけながら講堂から出て行った。行き先を失った私は渡り廊下で黄昏ていた。まだ4時間目くらいだったと思う。今家に帰ったら両親は仕事でいないけど、おじいちゃん、おばあちゃんに、なんでこんなに早いの!?って驚かれる。かと言って時間を潰す場所もない。しばらくぼーっと渡り廊下で校庭を眺めていたら、数名のクラスメイトが走って駆け寄って来た。「よー子ちゃん、何してるの!?先生に呼び戻せって言われたよ!?本当に出て行っちゃダメじゃん!!」そうクラスメイトに説得され、渋々講堂に戻った。戻っても決して謝罪はせず、ずっと少年アシベの漫画に出てくるスガオくんのような目つきをしていた。
嫌な子どもである。
『生徒がいつでもテンプレ通りに動くと思うなよ?応用編、見せてやるよ。なめんなよ』と瞬時に思った記憶がある。リアルキッズウォー。井上真央以上にキッズウォーだ。
大人になるにつれて社会性を徐々に身につけて、あまり即ギレはしてないが、常に脳内には、何かあればいつでもキレる準備はできてるぞと仁王立ちになってるヤツがいる。
穏やかな人には引かれてしまうと思うが、理不尽や自分が大切にされていないと感じた時には、誰しもキレたら良いと思っている。
怒りは大きなパワーになる。
ということで、
キレろ、吠えろ、立ち上がれ日本🇯🇵
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