私と古い家2

よー子

今も古い家に住んでいる。

犬を飼いたくてペット可物件に住んでいるのだ。

ずっとマイドッグに憧れていた。犬を散歩している人を羨ましく見つめるだけの日々から脱したかった。

とはいえ、ペット可賃貸はなかなか少ない。しかも飼えたとしても小型犬までというところがほとんどだ。

そんな時、どんな犬種でも何匹でもOKという驚きの貸戸建に出会えたのだ。

何でもOKなだけに築40年以上のなかなかの古い家である。

しばらく空き家だったので入居時の部屋の汚れもなかなかであった。

床を拭いても拭いても雑巾が真っ黒になり、入居初日に泣いた。

涙を乗り越え、今はかわいいビーグルの愛犬と暮らせている。

ただ古い家は、その古さ故の難点をはらみ続けている。

◆難点その1:湿気

この古い家が建つ前、もっと古い時代にはここは沼地だったらしい。それも影響してか湿気がすごい。古い木造家屋がどんどん湿気を吸い込んでいく。色々なものがカビた。そして風呂場の木枠にはキノコが生えた。これには実家での記憶が蘇り懐かしさも感じた。

◆難点その2:害獣・害虫

入居したての頃は夏だったこともあり日々ゴキブリに遭遇した。年々マシにはなるが全く気は抜けない。ゴキブリに対抗するでっかいクモも出る。見た目が怖いので同じくらい恐ろしい存在である。

冬になると暖を求めてネズミが屋根裏にやってくる。冬は夫がネズミハンターと化し、粘着シートの配置に頭を悩ませながら試行錯誤している。ネズミ取りについては語るべきことが多すぎて、また別の機会にお話ししたい。

◆難点その3:謎の設備

謎めいた設備がたくさんある。さほど困っていないがいくつか写真でご紹介したい。

①謎のタイマー

台所と洗面所を隔てる壁に謎のタイマーが設置されている。内見時に不動産屋さんに「これは何ですか?」と聞いたが「何でしょうね〜(^ ^)?」と笑って誤魔化された。不動産屋さんも全く分からなかったのだろう。。しかもこのタイマー、実際の時間より3時間も進んでいる。『National』の刻印がノスタルジーを誘う。

②謎のツマミ

風呂場に謎のツマミがある。この家にソーラーパネルなんて近代的なものが付いていたというのか?何か作動したらこわいので『止』にしている。

③閉まらずの窓

開かずの扉ならぬ、閉まらずの窓がある。古い家の割に洗面台は新しいの付いてんじゃん!と一見良さげに思うが、やはり古い家にはこの洗面台の受け入れが対応しきれなかったようで、洗面所の窓の鍵の開け閉めは諦める形となっている。鍵はかけられないので、洗面台自らが防犯対策になってくれている。

④コンセントバリエーション

長い年月を経て、時代に合わせて設置されたコンセントたちが不自由のない家電ライフを支えてくれている。大体全てのコンセントが黄ばんでいる。まず①は比較的ノーマルタイプコンセント。赤丸部分は夫婦喧嘩をした時に私がゴミ箱を蹴飛ばしたせいで破れた壁紙を補正して誤魔化している。②は旧タイプコンセント。壁に埋め込まれず、ボコっと出ているね。どうしてもここにもコンセントを付けたかった先人の想いを感じる。③は3口コンセント2連立という、ここに一体どれだけの家電を置きたかったんや〜!?コンセントである。そして上部コンセントは欠けてて感電しそうでこわい。なおこの部屋の壁は大家さんがDIYで適当に塗ったので適当な仕上がりである。

他にも謎の設備はあるのだがいっきに紹介しきれないので一旦このくらいで。

当時どんな暮らしがあって、どんな人がどんな想いで住んでいたのだろうか。実家の古さとはまた違ったエモさを感じる。

難点もあるけど、日々の暮らしを支えてくれてありがとう、古い家。

コメント

  1. beagle meets bagel より:

    我が家も賃貸ですが、ペットの体重が10kgまでと決められています。スレスレorちょいオーバーなので、日々体重管理に励んでおります。
    それにしてもキノコとは!間違っても鍋に入れないように・・・

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